寵愛の姫 Ⅱ【完】



「お願い?」


「うん、お願い。」




頷いた莉茉が手に持っていた物を、俺へと差し出した。



「……ピアッサー?」


「そう、暁にピアスの穴を開けて欲しいの。」



じっと俺を見上げる莉茉。



決意に満ちた瞳。