……ネイル? まじまじと莉茉の爪を彩る絵を、俺は見つめる。 「…莉茉、これは羽か?」 「そう、分かる?」 「あぁ、すげぇな。」 今にも羽ばたきそうなぐらいリアルな出来だと思う。 「でしょう?」 得意げな莉茉に思わず俺は吹き出した。 何でこいつは、自分が誉められたみたいな表情をしてるんだ? 「えっ?暁?」