否定されて、安堵に俺の身体から強張りが解ける。 「叶、俺がそれを許すとでも思ってんのか?」 冷たい暁さんの瞳。 「…いいえ。」 喉がからからに渇く。 莉茉に何かある前に、きっと暁さんの手でそいつは消される。 「叶、詳しい話しは中でだ。」 「……分かりました。」 頷いた俺は暁さんを伴って、幹部部屋へと歩みを進めた。