耳元で囁かれる、 ―――甘い声に。 ―――愛の言葉に。 …………肌が粟立つ。 渇いた俺の心に染み渡った。 愛おしい女を手に入れた歓喜がふつふつと沸き起こる。 「…莉茉。」 しっとりとした莉茉の唇を何度も角度を変えて塞ぐ。 夜明けなど一生、このまま来なければ良いのに…。