「……。」 「……。」 至近距離で重なる視線。 「莉茉。」 そっと、額に口付ける。 ―――その目蓋に。 ―――その頬に。 その細くて白い首筋にと口付けを落としていった。 「……っ、ん…。」 それだけで、ぴくりと跳ねる莉茉の華奢な身体。 「…莉茉…」 何度も愛おしい女の名前を呼んで、その首筋に所有物の証の赤い花を散らしていく。 それだけで、少しだけ満たされる心。 …だけど…