寵愛の姫 Ⅱ【完】



…でも…




刷り込まれた記憶は、そんな簡単には無かったかのように消す事は出来ない。





強くなるって…。



……難しいね。



「莉茉、そんなに不安に思う事はねぇよ。」


「え?」


「俺がいるんだ、お前は1人じゃない。」



自信に溢れた瞳。





私を惹き付けて止まない、強くぶれる事のない輝き。