静まる部屋。 沈黙を破るように親父が徐に口を開いた。 「…それにしても…」 「……?」 「莉茉さんは可愛いな。」 …おいおい。 莉茉達が消えていったドアを見つめたまま、鼻の下を伸ばす親父に俺の顔が引き攣る。 組員には見せれねぇな。 あいつら、もしかしたら卒倒するんじゃねぇか…?