「っ、ん…暁…。」 ……でも…… ……嫌じゃなかった。 寧ろ、安心したの。 求められる事への、 ―――安堵感。 「…ふぁ…。」 自分の腕を暁の首の後ろに回して絡ませと、瞳を閉じる。 …愛してる… 沸き起こる衝動。 ーーーこれが、誰かを心から愛するって事なんだ……。 私の目尻から涙が一粒、こめかみを流れ落ちた。