「自分達だって、イチャついてんじゃねぇか。」 「「……。」」 鼻を鳴らせば親父は気まずそうに宙に視線を向け、お袋は俺を睨み付ける。 「…暁。」 「あ?」 「あんた、煩いのよ!」 「……。」 「良い?私達は夫婦なの。イチャつく事の何が悪いのよ!?」 喚くお袋から俺は黙って親父に視線を向けた。