ゆるりと私に向けられる、暁と同じ自信に溢れた瞳。 「暁の父で、頼です。」 穏やかに頼さんは微笑む。 全てを包み込むような大きな包容力も……。 他者を寄せ付けない、圧倒的なオーラも……。 ……その 纏(まと)う独特の雰囲気さえも2人は似ている。 「…初め、まして…。」 だからかも知れない。 「水瀬莉茉です。」 他人との付き合いが苦手な私でも、頼さんから目を逸らさずにいれたのは…。