輝くネオン。 人の活気で騒がしい繁華街。 「…………眠らない街。」 ぽつりと呟く。 眠らないこの夜の街の片隅で、今日も何時もの定位置にぼんやり座って、私は人の波を見つめてた。 この煩雑としてる街で、自分と言う存在を 認識している人は、何人いるんだろうか? 「なんて、ね。」 自嘲の笑みが、口元を歪ませる。 いる訳がないのに。 自分の事を、心から本当に求めてくれるような、そんな人なんて。