君に声届くまで。



「ゔぅ…っひぐっ……」


「ほら、鼻水」


じゅーっと私が鼻をかむ音が部屋に響く。
隣に座った瞬が、ふっと鼻で笑う。


「ありがと、瞬。……私、今から希望に電話してみようと思う」


私は、纏まった気持ちを瞬に話す。


「隣に居ようか?」


瞬の言葉に、私は首を振った。


「ううん。1人で大丈夫だよ」


私がそう言うと、瞬は、そっか、とベッドを立ち上がった。


「ちゃんと自分の気持ち、全部伝えろよ」


コクリと頷いた私を見て、
瞬が少し微笑んだ。


瞬が部屋を出ていくことを確認すると、
私は深呼吸をして、希望に電話をかけた。