君に声届くまで。



知られてしまった。
施設で暮らしていることを。

2人に秘密にしていたことを。


動悸が止まらなくて、
私は、玄関に膝を抱えてうずくまった。


2人は、どう思っただろう?

親がいなくて、家族がいなくて可哀想と思った?

普通の幸せさえなくて、可哀想だと思った?

私が自分たちに嘘をついていたことに、怒った?


もう2人は、私と一緒にいてはくれないかもしれない。

話しかけてはくれないかもしれない。


どうしよう…。
そんな不安に駆られる。


けれど、それ以上に、
罪悪感が私を襲った。

2人に、嘘をつき続けてしまった。

私は、人に嘘をついてしまった。


それが、重く、重く、
私にのしかかる。