「うああ!ごめん!!」


訳も分からず焦ってしまって、
私は顔を真っ赤にしてうつむいた。


その時、ブブッと振動したスマホに、
ひぃ!っと声を上げてしまった。

なっ…何で私こんなに焦ってるの…。

スマホを見ると、明君からのLINE。


『どうした?』


あぁ…私が変な態度ばかりとるから…。


『ううん、なんでもない!それより、明君濡れてない?もっと傘入っても大丈夫だよ?』


明君は、私に傘を傾けてくれていて、
方のあたりが雨で濡れてしまっていた。


『あぁ、ごめん。ありがとう』


明君から返信が来ると、
触れる程に距離が近づいた。


「ッ……」


あぁ…なんでだろう。
胸の動悸が止まらない。

私、どうしたんだろ……。