君に声届くまで。



私は親友の隣を歩く、
小さくなっていく幼馴染みの背中を、
見えなくなるまで見つめていた。


『私達も帰ろっか』


明君にLINEをする。


『そうだね』


明君からの短い返事を受けて、
私達は図書室を後にした。


最近、明君はよく笑うようになったと思う。

1ヶ月しか一緒にいないけれど、
それでも分かるくらいに、
明君は笑うようになった。


私はそれが嬉しい。
明君の笑顔は、落ち着くから。
あんなに無邪気な笑顔を見せられたら、
誰だってそう思うはずだ。