君に声届くまで。




2年とちょっとの間この高校で過ごしてきたくせに、

全くと言っていい程、図書室には来たことがなかった。


時計どこにあるんだろ〜…



中学とは違って、自習スペースなんかも一緒になっているから、結構図書室は広い。


やっとの気持ちで見つけた時計を見上げると、既に7時を回っていた。



「えっ!?」



ついつい声を上げてしまう。

うそっ…もう7時過ぎてる…。


私は、走って明君の元に戻ると、
ユサユサと肩を揺らして起こす。



「あっ、明君!大変だよ!7時過ぎてる!!」


明君は、眠そうに唸りながら目を開ける。
焦っている私を見て、頭にハテナを浮かべた。


あぁ…どうしよう!
スマホは使えないし…。

私はもどかしさに任せて、
明君の右手を取る。



『もう7時過ぎてた!どうしよう!』



まだ眠さのせいか、
体温の高い明君の手のひらに、
指をすべらせて文字を書いていく。


7時を過ぎてしまったと言っても、
明君は眠そうな目をたらしたまま、
ぼーっとしていた。


私の手を掴んだと思うと、
衝撃の言葉を繋いだ。