君に声届くまで。




「んん……」


ハッとして目を覚ますと、
目の前に明君の端正な顔があった。


ん……?


こちらを向いて机に伏せながら寝息をたてる明君。


わぁ、なんかすごい綺麗。
色白だし、まつ毛長いし、輪郭がシュッとしてて………って、



「へっ!?」



明君の顔の感想を言ってる場合じゃない!


バッと勢い良く立ち上がると、
肩からするりとブレザーが滑り落ちた。


あれっ?
私ブレザー着てるのに…


と思って寝息をたてる明君を見ると、
明君はワイシャツになっていた。


もしかして…
私にかけてくれたんだ…。


私はウルっときて、
ブレザーを拾い上げると、
軽くパタパタと叩いてから明君の肩にかけた。


私、いつの間に寝ちゃったんだろう…。


掃除が終わって、
先生が来るまで座って待ってようってなって……。


時間を確認しようと思って携帯をつけよとしたけれど、
なぜか画面は真っ暗だった。


「えっ!?うそ!?」




何度も電源ボタンを連打するけれど、
出てくるのは充電がないことを知らせるマークだけ。


そんなマーク出す力があるなら、
時間ぐらい見せてくださいよ…。

内心スマホにツッこんで、
私は渋々図書室の時計を探す。