君に声届くまで。



じゃあ…
今日は明君と2人で掃除かぁ。


なんか、変な感じだなぁ。

明君と2人なんて、
そうそうないし……。


緊張だ…。



「悪いな。掃除終わったら寄り道しないで帰るんだぞ」



瞬の大きな手が私の頭を、
ボンボンと叩く。



「うん…。瞬もね!」




「なんで俺が寄り道すんだよ」



柔らかく笑ってヒラヒラと手を振る瞬に、
私は笑顔で応えた。



瞬はいっつも私を子供扱いするけど、
実際私も子供なわけで、
なんだかいい感じに私と釣り合っていた。


瞬はあぁ見えて、すっごく面倒見がいい。


小さい頃は、
イジられてばっかりだった思い出しかないけど、
いつの間にあんなに頼もしくなったんだろ……。


瞬の大きな背中を見つめながら、
私は少し寂しくなって、
ブレザーの袖をギュッと握った。