君に声届くまで。




それを見た瞬が、
首を傾げた。



「お前ら、なんで質談なんかしてんの?LINEすりゃあいいのに」



瞬の言葉に、
私はハッとして明君を見た。


た、確かに。


いくら打つのが遅いと言っても、
LINEなら見せ合う手間も省けるし…。



「瞬…すごい…」



私はポケットにメモ帳を突っ込むと、
スマートフォンを取り出して、
文字を打ち込む。



『明君、LINE交換しない?』



異性にそう聞くのは、
社交的な私でも、
流石に少し恥ずかしかった。



明君は、少しだけ目を見開くと、
コクコクとまた頷いた。


よかった。
断られたらと思うと、やっぱり怖いし……。


私は明君の連絡先を登録する。


そのついでに、
明君をお気に入りに追加する。

私のお気に入りの友達は、
瞬と希望、明君の3人になった。



「じゃあ、班のグループ作ってそこで会話しようぜ」



瞬の言葉に、
私はなんだか嬉しくなった。


なんだかんだ言って、
瞬も明君と友達になろうとしてくれているのかもしれない。


やっぱり、私の周りってこんなにも恵まれていたんだ。


だけど…ごめんね、希望。

私はあなたに隠し事ばかりだ。


やっぱり、それが心のどこかにザラザラした感覚を残していた。


私は、
私だけは、まだ、
希望と、みんなと、

友達にすらなれてないのかな…。