君に声届くまで。




「じゃ、じゃあそう言うみんなは何点だったの!?」



私は、自分より20cmから30cmも高い身長の面々を見据えた。


私以外長身揃いだから、
威圧感がすごい。


希望と瞬がテストを私に差し出す。

それを見て明君もテストを渡してきてくれた。



" 成宮 希望 92点 "

" 安西 瞬 73点 "

" 芹沢 明 98点 "


無言でテストを押し返す私。

なんかもう、お腹いっぱいです。



「同じ芹沢なのに、にこっちは残念な芹沢ね…」



「ざっ、残念な芹沢!?」



♪ティロリロリーン♪


私の頭に、そんなメロディーと、


" 芹沢虹心は残念な芹沢の称号を手に入れた "


というテロップが流れる。



「……よ、喜んでいいの…?」



私が戸惑いながら聞くと、
遂に瞬が噴き出した。



「アホか!!」



希望にペシッとオデコを叩かれる。


テストの点数は悪かったけど、
なんだかんだ楽しい班なのかもしれないなぁ。


明君を一瞥すると、
噴き出した瞬をキョトンとした顔で見ていた。


あっ、そっか…。


私はメモ帳を取り出して、
サラサラと流すように文字を書く。



『ごめんね。私のせいで掃除になっちゃって…』



メモ帳を明君に見せると、
明君は、横に小さく首を振った。