君に声届くまで。

「かっ、可愛いィィィ!!」


明君とは似ても似つかぬたくましい腕が、私を包み込む。


「うがぁ!」


思わず声を上げる。

肩をガシガシと揺すられて、
首がぐらんぐらんと泳ぐ。


「ひぃっ!ごめんなさいごめんなさい!」


半泣きでお父さんを見上げると、
なんとも無邪気な笑顔でピョンピョンと飛び跳ねていた。


「明ァ!お前やったじゃねぇかよ!」


お父さんが明君の二の腕を、
茶化すように殴った。


明君は、ほんのり赤く紅潮した顔で、
私を見下げてクスリと笑う。