君に声届くまで。



「あ、あの……こっ、こんばんはっ!」


私は涙目で明君の手を強く握りしめながら言う。

明君は、半笑いで私の手を握り返してくれた。


私のドキドキは増す。


「あっ、あのっ…えっと…」


お父さんは私のつま先から頭の先までじっくりと眺めた後、眉をひそめた。

その威圧感に、ひぃっと声を上げそうになる。


ど、どうしよう。
ここは一発芸でもして好感を得た方が…。

私は目が回る思いで考える。

と、その時。