「あらぁ?そうだったかしらねぇ」
一体、いつから俺はヘタレ扱いされていたんだろう。
というか、
もしかして俺って成宮にさえ男として見られてないんじゃないだろうか。
なんだか、悔しい。
「でも、まぁ」
成宮は一呼吸置いて、
俺を上目遣いに見上げた。
その視線に、
ドキッとする。
いつも、何もかも見透かしたような目しかしない成宮が、
艶めいた瞳で、
俺を、
俺だけを、
見ていた。
「信じてるから、ね?」
いたずらに笑う彼女に、
俺はただ頷くだけだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…