大好きな匂い、


大好きな感触、


私は明君の服をギュッとと握る。



「大好き……だよ」



いくら呟いても、
彼には伝わらない。


大好きな彼は、
近くて、
遠くて、
儚くて。


もっと知りたい、
もっと感じたい、

もっともっと、
君を近くに。


ゆっくりと明君の唇が重なる。

触れるだけの、フレンチキス。



君を感じるたび、
もっと君を知りたくて、

今よりもっと、
今日よりずっと、

君を想っても、いいですか?