『よかった』
その言葉と共に、
ニッコリと笑うネコのスタンプが送られてきた。
やばい、
可愛すぎ…。
でも、
初デートが水族館なんて、
ちょっとロマンチックだ。
私自身、園児がまだ柊さんや瞬しかいなかった頃に、
1度だけ連れて行ってもらったことがあるだけだった。
花火大会、
補習、
デート。
全てが、
明君色に染まっていく─────。
自分で思ったことなのに、
なんだか恥ずかしくて、
私は両手で顔を覆った。
そうだ、洋服も決めないと。
髪型はどうしよう?
メイクは、どんな感じにしたらいいのだろう。
明君と明日の予定を大まかに決めると、
私は早速クローゼットから洋服という洋服を引っ張りだした。