そう思うと、
やっぱり明のことも言い過ぎたのかもしれないな…。
俺は1年の時は、明とそれなりにクラスメイトをやっていた。
障がいをもっているからって、
軽蔑することはないってのは俺だってよくわかってるし、普通にクラスメイトとして接していたけど……
俺は1年の時を思い出す。
俺の知ってる明といえば、
会話(あいつで言う筆談)は冷たいし、
いつも無表情で笑わないし、
何を考えているか分からないしで、
自然とあいつは一人になっていった。
俺だって見ているのは辛かったけど、
かと言って自分からたくさん絡もうともしなかった。
もちろん、明は孤立していったし、
変な目で見られることが増えていった。
もし、虹心が明と一緒にいることで
傷つくことがあったりしたら、
俺は、明も、傷つけた奴も許せないと思う。
って…
それって結局、
俺も明のことを軽蔑してしまってるってことなんだよな…。
「あぁ…ほんと、なんだかなぁ…」
シミ一つない綺麗な天井を仰ぐように見上げて開き直る。
ってか、虹心も虹心だよな。
なんで俺の気持ちに気づかないかな?
あいつ鈍感すぎじゃないか?
やっぱり、伝えるべきなのだろうか。
小さい時から抱き続けていた想いを。