君に声届くまで。


丁度、瞬に追いついて、
一息ついた時にはもう、
施設の門の前に着いていた。


「もう…瞬…は、速いよぉ…」


「あははっ、悪いって」


瞬の前向きな笑顔に、
私も、まぁいいか、と笑い返した。

ここ1週間、瞬はずっと何か考え込んでいるみたいだったから、
少し安心した。


やっぱり、笑ってる瞬が好きだから。


その時、ギィーと門が開いて、
施設の敷地内から女性がでてきた。

誰だろう。

そう思っていると、
女性と目が合った。

じっと見つめられる。


すると、女性は私たちを見比べて、
あっ!、と声を上げた。