君に声届くまで。



「なになに?教えて~!」


私は瞬を見上げる。


「え~、秘密~」


瞬は、意地悪そうに笑うと、
私の少し先を走っていく。


「あぁ!ずるい!待って~!」


なんだか、
先を走る瞬の背中が、
すごく大きく感じた。


瞬は、いつも私の一つ先を走っていて、
私が立ち止まりそうな時には、
必ず私の手を引っ張っていってくれた。


でも、後半年で、
私たちは手を離して、
お互いの道を走っていかなきゃならない。


このままずっと、
こんな日が続いたらいいのに。

そう思った。