君に声届くまで。



「ん~!いっぱい勉強したね!」


私は伸びをしながら瞬の隣を歩く。


「あぁ。ほんと、スパルタ過ぎだっつーの」


瞬も、ハァ、と脱力をして背中を丸めながら歩いている。


「瞬は……大学、行くの?」


私の問に、
瞬は目を丸くした。


「大学?まぁ、一応考えてはいるけど…」


やっぱり、瞬も将来について考えているんだ…。


「将来の夢があるの?」


「まぁ、あるっちゃあるけど…」


ずっと一緒に暮らしてきて、
初めて将来の話をした。


瞬の夢。
瞬にも、夢があるんだ…。