君に声届くまで。




「な、なにっ…?」



私は不安を感じて、
ギュッと肩に掛かったスクバを握る。



「お前、いつまでアイツに黙ってるつもり?」



「……別に、そんなつもりじゃ…」



瞬の視線が怖くて、
私は俯いた。



「言ってねぇんだろ?お前の……家族のこと」



瞬に掴まれた腕の力が、
ギュッと強くなった気がした。



「言って…ないけど……。瞬には関係ない!」



腕を振り払おうとするけれど、
力が強くて離れない。



「関係ねぇってなんだよ!だって、俺たち家族だろ……?」



私は、その言葉に顔をあげた。

見上げた瞬は、
眉を下げ、どこか泣きそうだった。


そうだよね…


私と、瞬は、


家族なんだから…。


関係ないわけ、ないんだ。



「……ごめん、帰ろっか」



瞬が私の手を離した。


私はコクリと頷くと、
瞬の数歩後ろを歩いた。