『そうか。じゃあ、お前は虹心のこと、どう思ってるわけ?』


その文章に、
僕は目を丸くした。


どう思ってる?


僕が、虹心を?



僕は考える。


虹心は、眩しかった。

今まで暗がりにいた僕には、
目が眩むくらいに。

そして、彼女は、

誰よりも真っ直ぐだった。

自分の弱味を、話してくれた。
僕たちと真剣に向き合おうとしてくれた。


そんな彼女を、


僕は、


いつしか、目で追うようになっていた。



『おい、明?』



手元のスマホが振動する。




僕は、


僕は、



『虹心が、好きだ…』