君に声届くまで。



男の子といったら、
施設で一緒に暮らす、瞬と了君と悠汰君と、卒業生の柊さんくらいしか、
私は知らない。

けれど、確かに瞬たちと一緒にいる時とは、何かが違う。


ドキドキが止まらなくて、
ずっと、目で追ってしまう。

もっと一緒にいたいと思う。

もっと近づきたいと思う。

もっと、もっと、
明君の事を知りたい。

これは、恋なの……?


「芹沢君と手を繋ぎたいとか、キスしたいとか、もっとそれ以上のことしたいとか、思わない?」


希望に言われて考える。

明君と、
手を……。

明君と、
キス……。

明君と、
それ以上の……


「うぁぁぁあ!!」


私は自分でも分かるほどに顔を真っ赤にして、手で顔を覆った。