君に声届くまで。



「で、なんなの?さっきのあの芹沢君の秘密〜ってやつ」


勉強を終え、
お風呂でゆっくり湯船につかっていると、すぐ目の前でくつろいでいた希望が唐突にそう尋ねてきた。


「え?なんのこと?」


私はとぼけるように聞き返す。


「あのねぇ…まぁ、いいけどさ。それで?芹沢君とはどうなの?最近」


「えっ?」


今度は、ほんとに訳が分からず、
私は湯船の水を揺らした。


「だって、体育の時見とれてたでしょ?それに、にこっち見てれば分かるよ。付き合わないの?」


にっこりと、けれどニヤニヤと笑う希望に目を丸くする。

私と、明君が、付き合う!?


「好きでしょ?芹沢君のこと」


「好き!?私が…明君を……?」


改めて湯船に深くつかると、
う〜ん、と考えを巡らせた。