君に声届くまで。



「ごっ…ごめんなさい!!?」


急いで飛び起きる私。

上昇していく体温を抑えることができない。


明君も、手で赤くなった顔を隠しながら起き上がる。


私がなんて言ったか分からないよね…。
ごめんなさいっていう手話ってどうやるんだろう…。


「おい、すげー音したけど大丈夫?」


2階から瞬と希望が降りてくる。


「あっ…あのね、私が ────」


そこまで言ったところで、
明君の大きな手で口を塞がれた。

びっくりして明君を見ると、
明君はもう片方の手の人差し指を立て、
自分の口元へ、しぃー、という形を作った。


「何やってんだお前たち…」


瞬がジト目で見てくる。

私はただ訳が分からず明君を見上げる。
明君は私の手を取って、

『ひみつ』

と書いた。

秘密。
私と明君だけの、秘密。

私は笑って大きく頷いた。