君に声届くまで。



日付は飛んでテスト2日前。

私たちは明君の自宅前へ来ていた。


実は、今日からの土日を利用して、
明君の家で勉強合宿をすることになっていた。


「なんか…緊張するね…」


門の前で私たちは立ち尽くしていた。

高級住宅街に建つ一軒家。
希望の家はどではないけれど、
大きくて可愛い雰囲気のお家。


その時、ガチャリと音がして、
中から明君が出てきた。

紺色のセーターに黒いズボン。
私服の明君を見るのは初めてだ。


「はよ。明」


瞬が軽く手を上げると、
明君も手を上げて答える。

私たちは、明君が開けてくれた門から、
芹沢邸へと足を踏み入れた。