君に声届くまで。




「よろしくお願いします」


私は班にした机を囲んでいる、
瞬、希望、明君に頭を下げた。


放課後の教室解放時間を利用して、
私たちは勉強をしていた。


数学が得意な明君は、
数学が苦手な私に。

英語が得意な希望は、
英語が苦手な瞬に。


「なんでここdoesなんだよ」


「はぁ?なんでって…だって3人称単数じゃん」


隣から、瞬と希望が勉強をしている声が聞こえる。

希望は、基本的に勉強は何でも出来るし、教えるのも上手だ。

それに比べて、瞬は英語だけが壊滅的で、他はすごくできる。


明君は……


『ここが、F(√a2+b2),0。F(-√a2+b2),0)からの距離の差が一定2a。グラフを見れば分かりやすいと思う』


明君がルーズリーフに文字とグラフを書いて、分かりやすく説明してくれる。


『ここがこの座標だから……』


「あっ…解けた…」


答えが出たことに、感嘆の声を上げる。

すごい…すごいよ明君…!


明君が、私の答えに赤ペンで丸をつけてくれる。

明君を見上げると、
優しい笑で見返してくれた。