空になったキミへ





 ふぅー。



「白石くん、ここでなにしてるの?」


 なんか、学校じゃないから緊張する。

 


「……」


「……星が…キレイだね」


「……」


「…どう?田舎の夜は、キレイでしょ?星がキラキラ光ってて。都会では……見れない夜空。……田舎だけの特権!」


「……」
 


「白石くんは、」


「ねぇ……」



「……へっ?」




 ……ウソ。



 えっ……これは、夢じゃない?


 現実?




 ……白石くんが、喋った。


 い、今確かに『ねぇ……』って。




「……ねぇ」





 やっ、やっぱり!