ドタドタドタ




遠くから足音が聞こえる。




それも何十人もの。




優「やっばー!鬼来ちゃったよー。」




亜「絵音!早くここから逃げよう。」




『うん。』




亜希君に手を引っ張られながら走る。




そして、ふとある事が思い浮かぶ。




もしかして、私を捕まえた人って…!




『ねぇ、もしかして私を捕まえた人ってあの券が貰えるとか…?』




琉「あり得るかもしれない。」




亜「だったら尚更捕まるわけには行かないよね!」




逃げているとだんだん足音が聞こえなくなってきた。




逃げて結果たどりついたのは、庭みたいなところ。




多分中庭じゃないのかな?




真ん中にベンチが置いてあってその周りを木で囲んである。




木の下にも何個かベンチが置いてある。




こんな綺麗なところあったんだ。




琉「後20分ぐらいかな?」




しっかりしてんね、琉星君。




時間測ってたんだ。




『後20分…。結構長いよ。』