狐と嫁と溺愛と

和やかな空気の中、高島さんがやってきて、涙ぐんでる。



「本当に…よかった…」

「高島さん…」

「ナナ様が死んじゃったらどうしようって…よかった…」



大好きだな、高島さん。



何もしてないのに、あたしのことをこんなに心配してくれる。



「そこでナナ様、シェフがお会いしたいと」

「えっ⁉︎」

「お呼びしてもよろしいですか?」

「は、はいっ‼︎」



急なことにドキドキ。



どんなすごい狐さん?



やっぱりこの人たちのように美形⁉︎



そう思ったら、ちょこんとふたり、頭の上に耳が生えた小さな男の子と女の子。



「こ、子どもっ⁉︎」

「シェフの金次(キンジ)と秋銀(シュウギン)です」

「う、うそ…。こんな小さな子が…?」

「シェフたち、ナナ様ですよ」



恐る恐る近づいてくるふたり。



か、カワイイっ‼︎



なんなの、このかわいさっ‼︎



「ナナ…様…、チョコ…ありがとうございます…」

「お礼っ‼︎言いたくて…」



む、ムギューってしていい⁉︎