ロケットタイプのネックレスを買ってきてくれたお父さんは、どうやら仕事途中。



スーツを着てるお父さんを見ても、無精ヒゲだし、ネクタイ緩んでるし。



「うおっ‼︎これはヤバイな…」

「そうだろ?俺の尻尾が焦げた…」

「えっ…?あははははっ‼︎わりぃ、当主様っ…ちょっ、すみません。笑えます」



この姿の大河さんには、いつもの調子を出せないはずのお父さんが大笑い。



ムスッとした大河さんが何だかカワイイ。



確かに、白い尻尾が一箇所焦げている。



チリチリになっちゃってるよ、尻尾。



「で、ナナは会ったんだな、カナに」

「カナって言うの?」

「そう名乗ってた。実際の名前なんて、どんなものかわからない。ただ、ものすげー美人」

「あたしの名前をつけたのはお父さん?」

「いや、カナがつけた。7番目の子供だからナナって」



ちょっとお母さん。



めちゃくちゃ適当…。



ん?



あたしにはお兄ちゃんかお姉ちゃんが6人いるってこと⁉︎



「なんで神様が子供を産むのかな?」

「さぁな。案外、下界で火遊びしたいだけかもな」



なんてことを…。