狐と嫁と溺愛と

起き上がろうとした時、人が動く気配。



「シィーだ、シィー。央次郎、ナナのこと休ませてやれよ」



泣き止まない央次郎を抱っこした大河さんは、片腕で楽々とあやしてる。



慣れてるというか、子育て上手というか…。



「父ちゃんの仕事に付き合えよ?」



泣き止んだ央次郎を抱っこしたまま机に向かってる姿がすごくカッコよく見えた。



惚れ直しちゃうよ、大河さん。



「央次郎、橋に色つけたいらしいんだけど、何色にしようか」



答えるわけもないのに、小さな声で央次郎に話しかけてる…。



なんだかカワイイ…。



「お前のイメージカラーは緑だからな。緑にしような?」



そんな理由でいいの?



遼河と央次郎の区別がつかない人が多くて、ふたりは決まった色を着ている。



遼河は薄紫か青系で、央次郎は黄色か緑系。



服で一発で見分けられるでしょう?



すずなは赤かピンクとか、女の子らしい色だし、まず、生まれた時はみんな同じ髪の色だったけど、すずなだけ黒から茶色に変化しつつある。