狐と嫁と溺愛と

遼河がよく寝る子で、寝たらなかなか起きない。



一方央次郎は泣き虫で、寝るまで泣くし、泣きながら何度も起きるし。



すずなはいちばん体が小さくて、ミルクもあんまり飲まない。



それぞれがそれぞれ、違うタイプ。



「ただいま…」

「おかえりなさい。どうしたの?」

「揉め事、仲裁に入ったらやられた…」



ボロボロになった大河さんが帰宅して、慌ただしくなる屋敷。



一つ目小僧?と狸の妖が大河さんの領内で揉めていたらしい。



「ケガは?」

「するわけないだろ」

「そっか」



妖になったあたしの体は、何の変化も感じられない。



神の子の力も残ってるし、なんと、乗り物に強くなった‼︎



そして、腰にあった小さな痣…睡蓮の花が背中一面に大きく咲いている。



きっと、あたしが妖になったからだと思う。



タトゥーみたいで嫌だと言ったけど、これは痣なので消えないし、大河さんはコレを綺麗だと言った。



だからいいんだ。



大河さんがそう思ってくれるなら、なんでもいいんだ。