ウキウキしながら、双子ちゃんたちとリンさん。



「ごめんなさい、リンさん。くだらないことにつき合わせて…」

「いいのですよ。タマキ様のお世話役を外れてしまったので、それなりに時間は余ってるんです」

「そうなの…?」

「兄が、屋敷を離れてまで弟に世話してもらうなんてできるわけがないと。それで、長年お世話をしてきたタマキ様から離れることに」



今はお父さんの部下のようなひとたちが、お父さんの屋敷を護衛してるんだって。



そうだよね。



リンさんは大河さんが雇ってるんだもんね。



「リンさんは屋敷の管理してるんだもんね。それでも忙しいと思うんだけど…」

「そうですね。当主様と兄がいない時は私が執務を代行したりしていましたし」

「ご苦労様です…」

「当主様がこちらへ戻られると、やることがなくなりますけど」



そう言って笑ったリンさんは、少し寂しそうだった。



もしかしてリンさん、タマキさんのことが好きだったのかな?



なぜかそんな気がした。