狐と嫁と溺愛と

こんなに求められたら、あたしだって大河さんが欲しくなる。



「おっぱいデカくなってね?」

「それは…妊娠の影響ですね…」

「ん、カワイイ」



そんなにカワイイを連発されたら、本当にあたし、カワイイんじゃない?って思っちゃうよ…。



でもやっぱり怖い…。



だけど大河さんが欲しい。



「お取込み中失礼いたします。蘭月です」

「はぁ⁉︎なんだよ‼︎」

「前当主様と大奥様がお見えになられました」



パパとママが⁉︎



ギュッと着物を握ると、大河さんは相当不機嫌な様子。



あたしの乱れた着物を無言で直して、何度も舌打ち。



「蘭月、テメー、マジでぶっ殺す」

「奥方様、私は殺されるそうです…」

「やんねぇよ‼︎クソが。ジジイ共、マジでこのタイミングとかありえねぇし。さっさと死ねってんだ」

「当主様、お着物が乱れてます。屋敷の侍女たちがムラムラしてしまいますよ」

「黙れよ、触んな。ナナ、行くぞ」



機嫌悪っ‼︎