狐と嫁と溺愛と

それは大河さんみたいに、妖の集落を納めてるとか、そういう意味?



「僕の国、小さいんだけど自然と食料に恵まれてるんだよ〜。超いいとこだから、ベビーたちが生まれたら遊びに来るといいよ」

「ぼ、僕の国?」

「あれ?知らないの?僕、リアルに王子様なんだけど」



知るわけなくない⁉︎



仕事で来たって言うし、単身で来てるし‼︎



「警護の人とかいないじゃん‼︎」

「僕にそんなもの必要ないよ〜。超強いからね、僕」

「えっ、じゃあ春乃がシェリルと結婚したら…お姫様⁉︎」

「うん?」



信じられない…。



本当の王子様と、その嫁候補に親友…。



「じゃあ、行くからな」

「バイバイ、ナナ。そのうちまた会おうね。で、春乃のことはちゃんとお守りしますので」




心配は無用ですよ、と、頭を下げられたら何も言えない。



春乃も嬉しそうだからいいのかな?



玄関まで見送り、戻ってくる大河さんを待った。