狐と嫁と溺愛と

ベッドに座って大河さんを待つと、髪が乾いた状態でやって来た。



ギシッとベッドが揺れ、大河さんがあたしにキス。



「あたし、奥さんなのに…」

「ん、ごめん」

「これからは教えてくれる?」

「言うの忘れないように努力する」

「好き?」

「あぁ、好きだよ。愛してる」



簡単に聞こえる言葉でも、こんなに嬉しくて信用できる。



明日からいないんだ。



怒るのはやめて、仲良くしとこう。



「寂しいな…」

「連れて行きたいけど、そんなことしたら千尋に怒られるし」

「そうだね。怒ったら面倒くさそうだしね」



横になったあたしのお腹に唇を落とした大河さんは、満足そうに笑った。



すでに子煩悩?



今回の病院はひとりでか…。



妖の力について、ちょっと先生に聞いてみよう。



抱きしめてもらって眠りにつくと、次の日は大河さんと一緒に起きた。



着替えて食堂に行くと、すでに高島さんがせかせか動いている。