狐と嫁と溺愛と

ムスッとしてたら高島さんがやって来て、シェリルにワインボトルを渡す。



「高島、明日から千尋も出張だからもう帰す。送ってってくれ」

「えっ、村上さんは…」

「村上は嫁の誕生日だとかで早く上がったぞ」

「うっ、あっ…はい…」

「高島もそのまま今日の業務終了だ。はい、お疲れ〜」



まだ飲んでるというシェリルを残し、千尋さんと高島さんが屋敷を出たのを確認してから大河さんの部屋。



大河さん、わざと千尋さんに飲ませた…。



「シャワー浴びてくる。ナナは?寝るか?」

「寝ないもん。今からお説教だもんね」

「まだ怒ってんの?ごめんって」

「嫌いっ‼︎バカ大河‼︎」

「ははっ、妊婦は怒りっぽいな〜」



軽く流されたよ…。



あたしがバカみたいにひとりで怒ってる…。



でも、言われないのはさすがにどうなの?



出張の準備くらい、あたしがしてあげるのに。



気を使ってるのかもしれないけど、知っておきたいじゃん…。