狐と嫁と溺愛と

オデコ、目、頬と、大河さんの唇が触れる。



「妊婦って情緒不安定って言うもんな」

「泣いてないもん…」

「ん、泣かなくていい」



やっぱり大好きだ。



この人以外、好きになれる気がしない。



好きすぎて、ずっとくっついてたいよ。



「メシ、食いに行こう」

「うん」



手を繋いで食堂。



高島さんと千尋さんが隣に座ってて、金次くんと秋銀ちゃんが配膳を始めてた。



「どうして私まで…」

「だって高島さん、千尋さんに会いたかったんでしょ?」

「なっ⁉︎」

「好きなんだよね、千尋さんのこと」



天然金次炸裂しました。



なんと、高島さんの気持ちを暴露。



とりあえずみんなでフリーズ。



「えっ、言っちゃダメだったのかな?」

「ダメだよ、金。そういうのは自分で言うんだから」

「そっか、ごめんね、高島さん」



何事もなかったかのようにキッチンに戻ったふたりと、かなり気まずい空気。



金次くん、あんたデカくするんじゃなかったよ…。