狐と嫁と溺愛と

前にあっちの屋敷で子どもの相手してたし。



子煩悩な大河さんってのも見てみたい。



「うぉっ…」

「どうした?」

「春乃の頭に猫耳生えた…」

「えっ⁉︎まずいよ、それ‼︎」

「違うの、妊娠の影響で、なんかたまに見えちゃうみたいなの」

「へぇ〜、すごいね、妖の子の力」



男の子か女の子か、それもまた気になるけど。



3人いるから、両方生まれたりするかな?



「お前、これ、何に噛まれた?」

「へっ⁉︎」



急に背後にやってきた龍之介くんが、春乃の首をなぞった。



そこにはふたつの穴のようなキズ。



「龍之介に関係ないでしょ」

「国産じゃねぇな。海外から客でも来てんの?なに?エサにでもなったのかよ」

「なっ⁉︎」

「俺には関係ねぇんだっけ?失礼〜」



龍之介くん、本当にやなやつになった。



どっかに行くと思えば、こっちを振り返った。



「ヴァンパイアはやめとけ。殺されるぞ」

「そんなことにならないから‼︎」



確かに…。