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高島さんにメイクもしてもらい、完璧によそ行き使用。



エレベーターで1階へ降り、エントランスへ行けばさっきとは違うスーツを着た大河さんがいた。



「よし、行こう。少し眠れ」

「えっ、なにっ…」



頭を撫でられ、夢の中。



頬を撫でられる感覚で目がさめると、高そうなレストランの前で、車に乗っていた。



「村上、後で迎えを頼む」

「かしこまりました。楽しんできてください」



大河さんが運転じゃなくて、村上さんの運転だったのか…。



だからあたし、大河さんの膝の上で寝てたのね…。



「着いたよ、ナナ」

「オシャレレストラン…」

「フレンチ嫌いの俺が唯一うまいと思う店。行くよ」



車から降りてレストランへ。



ステキな内装と、オレンジ系の灯り。



出迎えてくれたのは渋めのおじ様だった。



「お久しぶりですね、社長」

「最近忙しくてなかなか来れなかった。今日は妻とだ。酒が飲みたい」

「かしこまりました。こちらへどうぞ」



常連さんなのか、大河さん。